【紹介】For The King

 本日は "For The King" というゲームを紹介します。

 このゲームは、ボードゲーム風のRPGです。(※実際にそっくりなボードゲームが存在します)
 ボードゲームのように3人のキャラクターをタイルの上を移動させ、街を訪れたり、敵を倒したり、イベントをこなしつつ、ゲームモード目標のボスの撃破を目指すRPGとなります。

 シングルプレイでは1人で3キャラクターを操作し、マルチプレイでは最大3人での協力プレイになります。

"For The King"はボードゲーム風のRPG。へクスを移動して世界各地を冒険します。

 ゲーム開始時にプレイするゲームモードを選択します。選んだゲームモードで、メインストーリーの内容や世界、制限が決定します。
 ちなみに、ゲームモード1つクリアするのに(ゲームモードやプレイヤーの熟練度にも寄りますが)10時間程度はかかります。途中でゲーム内容をセーブすることができますので、何回かに分けてじっくりと攻略する仕様となっています。


開始時に選んだシナリオで、ゲーム内容が大きく変わります。

 ゲームシステムが独特ですので、実際にゲーム画面を見ながら説明したいと思います。
 ゲーム中にマウスをカーソルを合わせると説明文が出ることが多いので、「この表示は何だろう?」と思った場合は、とりあえずカーソルを乗せてみると良いと思います。

 "For The King"ゲーム画面。

  1. タイムライン。昼夜や、"カオスの配置"や"災厄"の到来を知ることができます。
    "カオスの配置"とは、ゲームモードごとに設定されたイベントで、これが増えていくとペナルティが発生します。実質の制限時間です。"カオスの配置"はゲーム内のイベントで取り除ける場合があります。
    "災厄"は、災厄ごとに設定された悪いイベントが効果を発揮し続けます。災厄を討伐することで排除することができます。
  2. 砂時計アイコン。クリックするとそのキャラクターの手番が終了します。そのキャラクターの行動が終了したときはこの砂時計アイコンをクリックして、次のキャラクターに手番を回します。
  3. "カオス"の配置マーカー。今"カオス"がいくつ配置されているかが表示されます。
  4. ライフ。誰かキャラクターのHPが0になった場合、他のキャラクターが死亡キャラクターと同じマスに止まったうえで、このライフを1つ使用して蘇生することができます。ライフが0になると死んだキャラクターを蘇生することができなくなります。
  5. メインクエスト。ここに表示されていることがメインクエストになりますので、これをこなしてゲームを進めて行きましょう。
  6. 盤上。ゲームのメイン画面です。1へクス(6角形のマス1つ)が1マスで、この上を移動して、イベントマスに止まると様々なイベントが発生します。
  7. キャラクターの各数値。具体的にその数字が何を表すか知りたい場合は、マウスを合わせると説明が表示されます。
    赤い大きな数字が現在HPで、その右が消費アイテム欄です。ここをクリックするとその消耗品を使うことができます。(クリックできない場合は、今はアイテムを使えない時です)
    さらにその右の小さなアイコンが、お金(クリックすると付近1マスに味方がいる場合、お金を渡すことができる)、装備品・所持品、そのキャラクターのスキル等詳細、を見ることができます。

 細かいことは、ゲーム内で見れる"百科事典"に書いてあります。ゲームをプレイして気になることがあった場合は、"百科事典"を開いてみると良いと思います。
 スタート画面や、ゲーム内ではEscキーを押すことなどで呼び出すことができます。

 キャラクターの下に能力値が書いてありますが、選んだジョブで初期値が決定します。
 このゲームの成否判定方法は、TRPGプレイヤーならお馴染みのD100システムです。

 具体的な数字を出して説明します。まず下のスクリーンショットを見てください。


 この場合、筋力で判定を4回行って攻撃の成否を決定します。このキャラクターは筋力が81なので、81%で判定を4回行います。4回とも成功すると41点の物理ダメージを与えることができます。失敗した場合は、失敗した回数の割合だけダメージが下がります。81%を4回すべて成功する確率は43%で、その時は"ビショ漏れ"の状態異常も与えることができます。

 このゲームはすべての判定方法がこの方法で、能力値が絡んできます。ですので、各キャラクターの得手不得手をきちんと把握し、得意なキャラクターをあててあげる必要があります。

 そしてこの判定方法を補助してくれる能力が"フォーカス"です。
 フォーカスはHPの上に表示されている光の玉のようなもので、各キャラクターは初期では2~4点程度所持しています。
 フォーカスを使用すると、判定を1つ絶対成功にしてくれ、かつ判定の基礎成功率を上げてくれます。


 行動アイコンの上で右クリックをするとフォーカスを1点使用することができます。判定1つ目が絶対成功になり、基礎成功率が91%に上昇しました。結果、判定4回全て成功する確率は75%と大幅に上昇しました。
 フォーカスは2点以上同時に使用することができます。逆に、イベントによってはフォーカスを使用できないイベントもあります。
 フォーカスの使用をキャンセルしたいときは、他の行動アイコンにカーソルをずらすと解除されます。

 フォーカスは、宿屋で休む(2点)、メイソウする(全快)、レベルアップする(2点)、フォーカス回復アイテムを使用する等で回復します。
 フォーカスは、ゲームを攻略するうえで極めて大事な要素です。回復手段も豊富なので、無駄使いしない程度にどんどん使って行くと良いと思います。

総括

 ボードゲーム風のRPGで、1つ1つの手ごわいゲームモードをじっくりと攻略するタイプのゲームとなっています。
 へクスの盤上を移動していきながら、ゲームモードで指定された世界を、迫りくるカオスを退けつつ冒険していきます。
 ゲームの随所で能力値で判定を行って判定の成否を決定します。

 "カオスの配置"という実質的なタイムリミットがありますので、あまり悠長に攻略していてはいけません。しかし、敵は例え雑魚敵であっても強力ですので、レベリングも大事ですし、戦略・戦術はしっかりと組み立てて攻略していく必要があるでしょう。
 総じて、ゲーム難易度はかなり高めのゲームとなっています。ゲームに慣れるまではイージーモードでプレイしたほうが良いと思います。

 攻略を楽にする要素として、"ロアストア"があります。他のゲームでいう開放要素で、ゲーム内で入手できる"ロア"を使用することで、様々な要素を開放することができます。


様々な要素を開放する"ロアストア"。"ロア"は、メインストーリーの報酬やダンジョンの宝箱等から入手することができます。

 ロケーションはかなり便利なものが多く、エンカウントは多少のギャンブル要素もありつつ見返りが大きい物が多いです。
 アイテムはちょっと当たりハズレがあるように見えるので、これは強そうと思った物を開放していくと良いと思います。使いもしないアイテムの開放は、有用アイテムの出現を妨げる可能性がありますので注意が必要です。