ファイアーエムブレムエンゲージは2023年4月5日配信のエキスパンションパスDLCで2つの新クラスが追加されました。
そのうちの1つ"マージカノン"の使い方を考えてみます。
癖はかなりありますが、かなり強力なクラスです。
なお、筆者はメインストーリークリア済みのデータで、難易度ハードでプレイしていますので、話の基準は基本的にそこになります。メインストーリー攻略中の方や、難易度ルナティックでは都合が変わってくる場合がありますのでご注意ください。
"マージカノン"の概要
"マージカノン"は射程3~8の特殊武器"シェル"を使って攻撃するクラスです。
"シェル"は種類が非常に多く、長射程で多彩な攻撃ができる反面、追撃不可・必殺実質不可で紋章刻印もすることができません。"シェル"は攻撃では消費しませんが、クラススキル"全弾発射"を使用すると消費します。
攻撃や命中の計算式は他クラスと異なり、ダメージは"技"で決まり、命中は"力"、"技"、"幸運"、"体格"、"相手との距離"で決まります。
"マージカノン"の入手方法とクラスチェンジ方法
"マージカノン"のクラスを入手するには、まずエキスパンションパスの購入が必要です。
そして、同日2023年4月5日に配信されたDLC第4弾の追加ストーリー"邪竜の章"をクリアする必要があります。
"邪竜の章"がかなり難易度が高い特殊なマップなため、"邪竜の章"ハード以上をクリアしたいのであればできれば、メインストーリークリア前後に挑む形になると思います。
それ以前に入手したいのであれば、"邪竜の章"は難易度ノーマルで攻略するのが良いと思います。
"邪竜の章"をクリアすると、"魔法の大筒"というアイテムを1つもらえます。"マージカノン"にクラスチェンジするのにはこの"魔法の大筒"を1つ使用します。
"魔法の大筒"は道具屋でも購入することができます。2つ以上欲しい場合は購入しましょう。ただし、1つ90,000G(シルバーカード込みで63,000G)もしますので、使用には注意が必要です。
素質は必要ありません。
ちなみに、LvがMaxになった"マージカノン"Lv20がループして"マージカノン"Lv1になる場合は"チェンジプルフ"で可能です。
ただし、一度でも他のクラスを経由すると再び"魔法の大筒"が必要になります。
"マージカノン"の命中と攻撃、ステータスの重要度
マージカノンの命中と威力には以下のステータスが関与します。
命中:力 + 技 + (幸運/2) + 体格
威力:技
後はここに、各"シェル"の命中や威力を足します。
命中はここから「(距離 - 3) * 10」%が引かれます。
このことから、一番大事なステータスは命中にも攻撃にも関わってくる"技"、次に命中にかかわってくる"力"だと分かります。幸運と体格もあれば嬉しいですが、体格は狙って伸ばすのも難しいので、あれば嬉しいという程度にもなります。
"マージカノン"はタイプが"重装"で"守備"もかなり高くなるため、壁キャラとしても使用できます。そのため、"守備"もあれば嬉しいなという感じです。
"マージカノン"の役割
"マージカノン"の役割にはいくつかが考えられます。
邪魔なユニットの排除
"マージカノン"は射程が3~8と長い代わりに、追撃と必殺がありません。
ですので、特攻のあるシェルを使用しても1戦闘で相手を倒すのはかなり難しいです。メインアタッカーとしてワンショットワンキルで敵を倒していけるクラスではありません。
とはいえ、2回攻撃すれば倒せる程度の火力はありますので、セアダスなどの再行動と組み合わせて邪魔な敵ユニットの排除が一番の仕事になります。
優先して排除したい敵としては、射程が長くて厄介な各種竜(地味にこちらの射程内なら反撃可能)、"すり抜け"もちシーフ、重装壁しているときにやってくる魔法系などです。
特に"邪竜の章"から追加された"異形飛竜"は地形に"瘴気"を付与する"瘴気の塊"が非常に厄介ですので、優先的に倒していきたいところです。
デバフ・状態異常
シェルの中には、50%の確率で相手に状態異常を与えるものがあります。
この中でも特に優秀なのは、相手を"フリーズ"状態にする"フリーズシェル"かと思います。"フリーズ"はハードまでならボスにも効き、"マージカノン"の射程であれば一方的に攻撃し続けることが可能です。
ただし、やはり確率50%というのは信用できないもの。本当にデバフ役として活用したいのであれば、紋章士"カムイ"の"呪縛"や"竜呪"などを組み込んでいきたいところです。
物理壁
"マージカノン"は"ジェネラル"や"グレートナイト"に次ぎ、第3位の"守備"を持っています。
ですので、物理壁としての活用ができなくもありません。
敵の攻撃に対して反撃ができないという欠点はありますが、逆に言うと「やっつけ負けをしない」「Expを上げたい仲間に譲ることができる」ということでもあります。
育成補助
"マージカノン"は他キャラの育成にも向いています。
前述した通り壁をこなしつつ、敵の攻撃に対して反撃で敵を倒してしまうということもありません。
また、紋章士"ルキナ"で広範囲に"チェインアタック"を出してダメージの補助をすることも可能です。
"シェル"は威力が多種多様でありつつ、連撃・必殺がないため、敵ユニットの体力を調整するのにも向いています。
"ヴェノムシェル"で相手を"猛毒"(毒5Lvを付与)にしたり、紋章士"クロード(エーデルガルト)"で"計略:毒矢"で毒をばらまくのもありでしょう。
"マージカノン"にオススメなキャラ
"マージカノン"は"技"が最も大事なステータスですので、"技"の成長率・成長限界の高いキャラがオススメです。次に、命中にかかわる"力"が欲しいところです。
命中も欲しいクラスですので、個人スキルで"命中"が上がるキャラが理想と言えるでしょう。
成長限界で見ると、「技成長限界+3」を持つキャラは"スタルーク"と"ミスティラ"の2名です。
ただ、どちらも固有クラスが強力ですし、個人スキルも"マージカノン"向けではありません。
「技成長限界+2」を持つキャラは6名。"クラン""エーティエ""ブシュロン""ラピス""カゲツ""ゼルコバ"です。
この6名の中から"技"の成長率や個人スキル選ぶと良いかなと思います。
カゲツ
成長限界:技+2、力-1
成長率:技50%、力30%
個人スキル:自分から攻撃した時敵の回避-10
6名の中で一番向いているのはやはり"カゲツ"でしょう。「力成長限界-1」ではありますが、技の成長率が1位、加えて個人スキルも無条件の実質「命中+10」です。
クラン
成長限界:技+2、力+1
成長率:技40%、力35%
個人スキル:主人公と隣接している間主人公と自分の命中+10
"クラン"は「力成長限界+1」とステータスが良く、条件は限定的とはいえ個人スキルで「命中+10」することができます。
ラピス
成長限界:技+2、力-2
成長率:技35%、力25%
個人スキル:周囲1マスに味方がいる場合命中・回避+10、必殺-10
"ラピス"は「力成長限界-2」であり、前2人に比べると成長率がやや苦しい感じがします。
とはいえ、個人スキルで緩めの縛りで「命中+10」することができますので、かわいい女の子を使いたい人はラピスがオススメです。
"マージカノン"にオススメな紋章士の指輪・腕輪
"マージカノン"にオススメな紋章士は、"マージカノン"でにどの役割を求めるかで変わってくるかと思います。
オススメは"ルキナ"か"エーデルガルト"です。
紋章士:ルキナ(オススメ)
長射程を活かして、広範囲に"チェインアタック"をばらまきます。
ステータスも「技+5、幸運+6」ありますので、「威力+5、命中+8」相当の補正もあります。
多少確率頼りにはなってしまいますが、幅広い状況でダメージの底上げをしてくれます。
紋章士:エーデルガルト(オススメ)
"計略:猛火計"が"シェル"の射程で使えるようになり、遠くにも放火することができるようになります。
ステータスも「力+5、技+4」ありますので、「威力+4、命中+9」相当の補正もあります。壁をすることも考えると「守備+3」も有用です。
"竜脈"などで発生する"地形:炎"は高難易度をプレイしている人はお世話になることが多いかと思いますが、それを遠距離でばらまけるのはかなり戦術が広がります。
一方で"三級長の腕輪"は紋章士が3人からランダムになるので、"計略:猛火計"がいつでも使えるわけではないというのが大きな欠点ではあります。
とはいえ、ステータス、"計略:毒矢""武器シンクロ+"など基本スペックが高い腕輪ですので、"計略:猛火計"なしでも相性が良い"紋章士の腕輪"と言えるでしょう。
紋章士:カムイ
遠距離で"竜呪"や"呪縛"を与え、相手にを一方的に攻撃できるようになります。"呪縛"が効く敵であれば、ほぼ無力化できるでしょう。
ステータスの上昇が"マージカノン"向けではないこと、紋章士"カムイ"は"竜脈"が非常に強力でできれば"戦闘スタイル【竜族】"のキャラクターにつけたいことを考えると、やや優先度は落ちるでしょう。
紋章士:リン
"残像"を呼び出し、紋章士"クロム"の"カリスマ"と合わせて"残像"とチェインアタックしながら火力を出す組み合わせです。ステータス上昇が「技+4」なのも〇。
"残像"がいる間はダメージを大きく伸ばすことができますが、"残像"以外の能力が腐ってしまい、強力なスキルである"速さの吸収"や"攻めたて"が死んでしまいます。
紋章士"リン"も他につけたいキャラが多いので、"マージカノン"が付ける紋章士としては優先度としては低いでしょう。
紋章士:シグルド
"戦闘スタイル【重装】"といえばこの紋章士"シグルド"。4しかない移動力をサポートしてくれ、立ち回りを有利にしてくれます。
ステータス上昇で「技+4、守備+4、体格+3」と欲しい所が伸びるのも良いところです。
とはいえ、急いで前に立たなくても攻撃には参加できるクラスですので、無理に移動力サポートをしなくてもいいかなと思います。何より紋章士"シグルド"もつけたいキャラがたくさんいる紋章士ですので、優先度は低めになるでしょう。
ステータス上昇として守備が上昇することも考えると、"マージカノン"に壁もさせたい場合には良いと思います。
"マージカノン"にオススメな継承スキル
"マージカノン"に継承するスキルも、役割に応じて使い分けたいところです。
ただ、命中補助なしではかなり命中に不安が残りますので、1つは"命中"か"技"が上がるスキルを付けたいところです。
自分が想定する仮想敵の確殺ライン(攻撃何回で確実に倒せるか)を考えて、火力スキルにするか補助スキルにするか考えると良いでしょう。
"力+5・技+5"("エーデルガルト")
「攻撃+5、命中+10」する実直なスキルです。
とりあえず付けたいスキルではありますが、必要SPが8,400と非常に高いのが難点です。紋章士"ルキナ"の"技+5"で妥協するのも1つの手でしょう。
"命中+30"("シグルド")
こちらも実直なスキルです。遠くの敵を狙うとどうしても命中が100%でなくなってしまうため、100%以外は信じない人は優先的につけたいところです。
このスキルがなくても攻撃が十分当たると感じる人なら、"技+5"系のスキルに置き換えると良いでしょう。
"竜呪"("カムイ")
自分から攻撃したとき、戦闘後相手の能力値を-4する非常に優秀なデバフです。
厄介な敵にとりあえず先制攻撃で与えておくと、戦いが非常に有利になります。
"月の腕輪+"("エイリーク")
自分から攻撃したとき、相手の"守備"の30%を無効化します。相手の"守備"の値次第になりますが、ダメージの伸び幅は一番あるスキルです。
スキルの説明文には「相手の"守備"の30%をダメージに加算」と書いてありますが、FEシリーズの"月光"と言えば相手の守備貫通です。そのせいか、"マジックシェル"などの"魔攻"を行う"シェル"には効果がありません。
"戦闘スタイル【重装】"相手にする場合、"マジックシェル"が一番ダメージが出ますが、一番有効そうな相手に効果が乗らないという悲しい事態になります。
"守備"が中くらいの相手にもダメージが伸びますが、"月の腕輪"込みの物理"シェル"と"技+5"の魔法"シェル"との比較をすると、「"月の腕輪"にSP5,000払う価値はあるんだろうか? 命中も上がりSPも安い"技+5"の方が汎用性が高いのでは?」となってしまいます。ここら辺の計算は、こちらの"マージカノン"と相手のステータスで関係性が大きく変わってくる部分ですので、各自の判断が必要になってくると思います。
"再移動+"("シグルド")
誰につけても強く、誰にでも付けたいスキル、それが"再移動+"です。
"マージカノン"は戦場を走り回るクラスではないですが、"移動力"が4しかないことを考えると"再移動+"があると立ち回りが格段に楽になるかと思います。
クラススキル"全弾発射"
"マージカノン"はクラススキル"全弾発射"が使用可能です。
"シェル"を消費して、1ターン後(次ターン最初)に十字5マスの範囲にそのシェルを打ち込みます。
"シェル"自体は安く売られているのコスト自体は気にはならないのですが、"マージカノン"は状況に応じて"シェル"を使い分けれるのが強みの1つですので、"輸送隊"が近くにいてすぐ補充できる状況ではないとなかなか使いづらいとは思います。ですので、発動の遅さも相まって、通常プレイではなかなか使う機会は少ないかなという感想です。
とはいえファイアーエムブレムシリーズにしては珍しい地点指定の範囲攻撃です。上手に使えば多数の敵に大打撃を与えることが可能ですので、戦略的に使用すれば攻略の大きな助けとなってくれるでしょう。