【解説】Conan Exiles 非サーバー型(ホスト型)でのマルチプレイについて

 今回は、『Conan Exiles (Age of War)』での非サーバー型(つまりホスト型)でのマルチプレイについて記していきたいと思います。
 『Conan Exiles』は『Minecraft』『ARK:Survival Evolved』『7 Days to Die』などといったオープンワールドサバイバル系のゲームです。少数の友達だけと一緒に閉鎖ワールドでマルチプレイをしたいという方も多くいるかと思います。今回はそういう方向けへの記事となっています。

サーバー型とホスト型

 オープンワールドゲームでマルチプレイをしようとした場合、どのようにしてマルチプレイを行うかを考える必要があります。マルチプレイを行うには、大きく分けて2つのタイプがあります。

 それは「サーバー型」と言われるタイプと「ホスト型」と言われるタイプです。「サーバー型」はサーバー上にワールドを作成し、そこにプレイヤー全員でアクセスする方法です。「ホスト型」はプレイヤーの1人がホストとなってワールドを作成し、残りの参加者は協力者としてそのワールドに参加する方法です。

 基本的には「サーバー型」の方がゲームプレイ中での制約が少なく、プレイ環境としてはより良いでしょう。特に参加人数が多くなる場合では「ホスト型」では不可能でしょう。一方でサーバーを用意しなければならず、そのために物質的・金銭的なコストが発生してしまいます。
 「ホスト型」はあくまでもホストのワールドに参加するだけですので、サーバーを用意する必要がなく、手軽度は非常に高いです。特に少人数でのプレイに向いています。一方で様々な制約が発生します。

 今回は、『Conan Exiles』を「ホスト型」でマルチプレイするとどうなるか、というお話になります。

「ホスト型」のマルチプレイは様々な制約が発生します。ただ、準備やコストが一切かからないというのが強みで、少人数でならオススメです。

Conan Exilesをホスト型としてマルチプレイする方法

 『Conan Exiles』で「ホスト型」でマルチプレイを行うには、まずホストとなるプレイヤーを1人決めます。そしてその人がワールドを作成し、通常通り(ソロプレイと同様)にゲームを開始します。
 そして参加する他プレイヤーはそのワールドに参加するだけです。

 他の人のワールドに参加するには、その人とフレンドである必要があります。そのフレンドにも2パターンあり、1つはゲーム内でのフレンド、もう1つはプラットフォームのフレンドです。筆者はプラットフォーム…つまりSteam版の『Conan Exiles』ですのでSteamでのフレンドです。

 Steam版では他のゲームと同様の方法です。「Shiftキー」+「Tabキー」でフレンド一覧からそのフレンドを選び、「ゲームに参加」ボタンを押すだけでOKです。「ゲームに参加」ボタンが出ない場合は、そのホストプレイヤーがワールドにログインしていないだけですので、ホストプレイヤーがワールドを起動してログインするまで待ちましょう。
 筆者はいつもこの方法を利用しています。

Steamでは他のゲームと同様に「Shiftキー」+「Tabキー」でフレンド一覧を呼び出し、「ゲームに参加」ボタンを押すだけです。
Steamでは他のゲームと同様に「Shiftキー」+「Tabキー」でフレンド一覧を呼び出し、「ゲームに参加」ボタンを押すだけです。

 もう1つはゲーム内のフレンド機能です。"FuncomID"を利用するとゲーム内でフレンドになることができます。その機能を利用すれば、フレンドの状態を知ることが可能です。そしてそこからワールドに参加することが可能です。

もう1つはFuncomIDのフレンドリストを利用した場合です。筆者はこの方法は使っていないので、正直そこまでよく理解していません。
もう1つは"FuncomID"のフレンドリストを利用した場合です。筆者はこの方法は使っていないので、正直そこまでよく理解していません。

Conan Exilesでホスト型マルチプレイをした場合の制約

 「ホスト型」のマルチプレイで発生する制約はゲームによって異なります。『Conan Exiles』での「ホスト型」マルチプレイでの制約を見て行きましょう。
 「ホスト型」というのはあくまでもホストプレイヤーが通常プレイしている環境に他プレイヤーが協力者として参加しているだけというのを忘れてはいけません。

ホストプレイヤーがログインしていないと参加できない

 「ホスト型」として当然と言えば当然ですが、ホストプレイヤーがログインしてワールドを立てていないと、他プレイヤーはそのワールドに参加することはできません。
 ホストプレイヤーがログアウトした場合は参加しているプレイヤーも全員ワールドから追い出されます。ゲームを終了する際は、必ずホストプレイヤーが最後にログアウトするようにしましょう。

ワールドが立っていない時はゲーム内時間は経過しない

 ホストプレイヤーがワールドを立てていない時は、ゲーム内時間は停止します。ゲームが起動していないので当然と言えば当然ですね。

 これは長所でもあり短所でもあることです。
 例えば、クラフトに1時間かかる物があったとして、「サーバー型」ならばプレイヤーがログインしていない時もゲーム内時間は動いていますので、次にログインしたときにはそのクラフトは完成しているでしょう。一方で「ホスト型」の場合は、ホストプレイヤーがログアウトした段階でゲーム内時間は停止しますので、そのクラフトも静止してしまいます。ボスのリポップ待ち時間などでも同様のことが起きるでしょう。
 逆に「サーバー型」はログインしていなくてもゲーム内時間が経過していきますので、例えば消失期限のあるアイテムなどのカウントも進んで行きますし、動物なども食料を自動的に消費していってしまうでしょう。(このゲームではありませんが)NPCの襲撃などがあるゲームならば襲撃が発生してしまう場合もあるでしょう。

 ここまでは、どのゲームでも「ホスト型」マルチプレイであれば当たり前のことです。

ホストプレイヤーから一定距離以上離れることができない

 参加プレイヤーはホストプレイヤーの一定距離から離れることができません。遠くに行こうとすると「ホストプレイヤーから遠すぎます」とメッセージが出てホストプレイヤーの方に強制的に引っ張られてしまいます。
 それでも抗うと強制的にホストプレイヤーの元にワープさせられてしまいます。
 オープンワールドのゲームと言えども、プレイヤーから遠く離れた場所は描画されていません。遠くを描画しようとすればするほどPCに負荷がかかってしまうからです。ですので、ホストプレイヤーから離れすぎると描画距離から外れてしまい、様々な不具合につながるからです。

 ホストプレイヤーから離れることができる距離は、マップにあるグリッド間隔の1本分です。マップで見ると分かりやすいかと思います。
 マップのグリッド間隔1本分の距離を"a"とすると、x座標y座標それぞれプラスマイナス"a"分です。
 つまり、ホストプレイヤーを中心とした1辺が"2a"の正方形が、参加プレイヤーの移動できる範囲ということです。

参加プレイヤーは、ホストプレイヤーから一定距離以上離れることができません。その距離は、地図のグリッド間隔1本分です。この図だと、青い範囲からは出ることができず、出ようとするとホストプレイヤーの元に強制移動させられます。
参加プレイヤーは、ホストプレイヤーから一定距離以上離れることができません。その距離は、地図のグリッド間隔1本分です。この図だと、青い範囲からは出ることができず、出ようとするとホストプレイヤーの元に強制移動させられます。

 この距離は、拠点内でクラフトしたり近場で採取してる分には特に困りませんが、少し遠出したいとなるとすぐに制限にかかってしまう距離です。
 『ARK:Survival Evolved』などではゲーム内での設定でこの距離を変えることができましたが、『Conan Exiles』では設定で変更することはできません。もしかするとどこかの設定ファイルを書き換えたりすれば可能かもしれませんが、少し探した程度では見つかりませんでした。

 『Conan Exiles』は崖を上ったり下りたりを頻繁にするゲームで、高所に登ることも多いです。高所に登っている時に「ホストプレイヤーから遠すぎます」と引っ張られて落下してしまうこともあるので、特に高所に登る場合はホストプレイヤーの場所を意識しておく必要があります。
 こういう仕様ですので、ボイスチャットなしではかなり危険度が上がります。

 この仕様、一見大変そうに見えますが、逆に利用することも可能です。
 例えば、移動が面倒な場所にいる場合にあえてホストプレイヤーに召喚してもらったり、重量オーバーや財宝アイテムを抱えていて移動阻害を受けている時も強制的にワープさせることが可能です。壁にめり込んでスタックした時に救出することも可能です。

 ホストプレイヤーから離れられないことはバトル面にも影響します。
 ホストプレイヤーが倒されて復帰地点(ベッドや寝袋)に戻されると、当然他プレイヤーもそれにひっぱられてホストプレイヤーの元へ飛ばされてしまい、戦闘は強制的に中断させられてしまうでしょう。ですので、ホストプレイヤーは極力死なないようなプレイが求められます。
 逆に参加プレイヤーが倒された場合、ベッドが遠くにあった場合はホストプレイヤーの元で復活します。つまりすぐに復帰することが可能で、いわゆるゾンビアタックができるシーンもあるでしょう。(ちなみにダンジョン内ではダンジョン入り口が復帰地点なので、倒されると入り口に戻されてしまいます。)

 他にも、他のゲームで言うテレポーターに相当する移動装置がこのゲームにもあるのですが、参加プレイヤーが使っても意味がない(すぐにホストプレイヤーの元に戻される)ですし、逆にホストプレイヤーが使用すれば他の参加プレイヤーも飛ばされるので、参加プレイヤー分のテレポーター使用コストを踏み倒すことができます。

ホストプレイヤーの付近でないとNPCやエネミーが湧かず、オブジェクトのインタラクトも反応しない

 先ほど「ホストプレイヤーからは一定以上の距離を離れることができない」と記載しましたが、それとはまた別に距離の問題があります。
 NPCやエネミー、イベントはホストプレイヤーの周囲しか発生しないということです。この範囲の外に出ると、例えば本来はエネミーがたくさんいる集落に参加プレイヤーが単独で行っても誰もおらず、宝箱があっても反応しません。落ちているメモなども読むことができません。
 敵と戦っている最中にホストプレイヤーが移動し、この範囲から出てしまった場合は目の前の敵が突然消失しますし、逆に敵がいないと思っていたらホストプレイヤーが近づいてくることで突然周りを敵が出現して囲まれる場合もあります。

 この距離は、おおよそマップのグリッド間隔の半分程度、x座標y座標それぞれプラスマイナス"a/2"分です。(正確に測っていないため多少違うかもしれません。)
 つまり、ホストプレイヤーを中心とした1辺が"a"の正方形が、NPCやエネミー、イベントが描画される範囲だということです。

ホストプレイヤーから離れられない距離とは別に、イベントが発生する距離があります。距離としては地図のグリッド線の半分程度。この図だと赤い範囲になります。この範囲の外は、NPCや敵が出現せず、宝箱やメモも反応しません。
ホストプレイヤーから離れられない距離とは別に、イベントが発生する距離があります。距離としては地図のグリッド線の半分程度。この図だと赤い範囲になります。この範囲の外は、NPCや敵が出現せず、宝箱やメモも反応しません。

 話を統合すると、参加プレイヤーはホストプレイヤーからの距離で以下の制限を受けます。

■x,y軸が"0"~"a/2"の距離:
正常に全てが描画される。問題なくプレイできる。

■x,y軸が"a/2"~"a"の距離:
移動は自由に可能。建築物の描画も正常。採取も可能。ただしNPCやエネミーは描画されず、宝箱を開ける・メモを読む等のイベントを起こすことができない。

■x,y軸が"a"以上の距離:
それ以上離れることはできず、「ホストプレイヤーから遠すぎます」とうメッセージが出て引き戻される。それでも抗おうとするとホストプレイヤーの場所に強制移動させられる。

2つの距離を統合するとこのようになります。参加プレイヤーはホストプレイヤーから一定距離離れると、NPCやイベントが発生しなくなります。そこからさらに離れると、ホストプレイヤーの方に引っ張られるようになります。さらにさらに離れようとすると、ホストプレイヤーの場所に強制移動させられます。

結論

 『Conan Exile』での「ホスト型」でのマルチプレイは、ホストプレイヤーから大きく離れることが出来ないという大きな制約を受けます。
 一方で、「ホスト型」のマルチプレイはサーバーを用意するなどの手間や費用を一切カットすることが可能です。
 どちらを選ぶかは一長一短ですので、参加するプレイヤーどうしでよく話し合いましょう。

 ホストになるべきプレイヤーは以下のような人です。
・PCや回線が弱くなく、ホストに耐えうるスペックを所持している人
・マップ内をあまりふらふらせず、目的を持って移動できる人(採取のためにあっちこっちふらふらする筆者のような人は向いていない)
・戦闘になった際、死なないプレイを心がけれる人