『Ratopia』は2023年11月に早期アクセス版を開始したゲームです。
2024年1月現在も早期アクセス版で、頻繁にアップデートが行われています。
『Ratopia』は『Terraria』などに似たシングルプレイの横2Dサンドボックスゲームです。
プレイヤーはネズミの王女を操作して、土地を探索し、素材を集め、王国を作って行きます。国民を少しずつ増やしながら、国民と共に国を大きくしていきます。
国民は様々な作業を行ってくれます。建物を建ててくれたり、資材を集めてくれたり、戦闘をしてくれたりします。
一方で国民は1人1人パラメータ(気力、清潔度など)を持ち、作業をするたびにこれらを消費します。また、国民は労働をすると賃金を要求してきます。国民のパラメータや国庫に気を配りつつ、国を大きくしていくゲームです。
まず初めにこのゲームを開始するときは、難易度"易しい"で始めることをオススメします。
前述した通り、管理するパラメーターがそれなりに多いため、まずは難易度"易しい"でゲームの基本的な流れをつかむ方が良いでしょう。
国民
国民は王女と共に国を大きくしてくれる存在です。
採掘や建築、生産を手伝ってくれたり、様々な施設を運用するのに必要になります。
他のサンドボックスゲームと比べると操作キャラクター(王女)はだいぶ貧弱なため、国民の手助けは必須となります。
国民には1人1人、"食料"・"幸福度"・"気力"・"娯楽"・"衛生"などの細かなパラメーターが設定されています。そしてそれらのパラメーターは時間の経過で変化していきます。
例えば"気力"は何らかの活動をすると減少し、ベッドなどで睡眠を行うと回復します。"衛生"はトイレや銭湯を利用すると回復します。
国民は基本的にはこれらを回復する施設が利用可能であれば、勝手に使用して回復します。ですので、対応する施設さえ立てておけばそこまでこれらのパラメーターを意識する必要はありません。
これらの数値が低いと何かしらのバッドイベントが発生します。
例えば"衛生"が低いと病気が発生したり、"幸福度"が低いと犯罪や反乱が発生してしまいます。
場合によっては国民が死亡してしまう場合もあります。というか割とさくっと国民は死亡するゲームです。
経済
国民は1人1人お金を持っています。お金が少ないと"幸福度"が低くなり、お金が多いと"幸福度"は高くなります。国民は仕事をすると国庫から勝手にお金を取っていき、施設を利用するとお金を支払います。
何らかの外的要因が働かない限り、国内のお金総量は変化しません。国庫の金+国民全員の総所持金は常に一定ということです。
ですので、国民がお金を持ちすぎていると国庫が尽きかけているということなので、税をかけてお金を回収しなければなりません。逆に国庫が潤っているということは国民が貧困している可能性があるので、福祉としてお金を与える必要が出て来ます。
その辺りは"法典"で法を制定すると自動でしてくれるようになります。
国の総資産を増やすには、「造幣局でお金を製造する」「為替や他国との貿易を利用し、外貨をやりくりする」などがあります。
襲撃
一定日数が経過するたびに襲撃が発生します。ワールドのどこかにある敵の出現ポイントから敵が出現、進軍してきます。
ですので、襲撃に対する対策が必要になってきます。
襲撃に対する対策は大きく分けて2つあります。
1つは"兵営"などで国民を兵士に指定し、訓練すること。もう1つは罠の設置です。
兵士は自分の範囲内に敵性生物が出現すると自動で戦闘に行ってくれます。1人1人の戦闘力は高くはありませんが、数を揃えると頼りになります。また、鍛練が終了した兵士はボス戦などにも連れていくことが可能です。
罠は何種類かあり、サンドボックス系ゲームらしく罠とブロックの組み合わせ次第では凶悪な物に化けます。ただし罠にも耐久力があるので、襲撃後には修理が必要になってきます。
襲撃の際に1つ知っておかなければならないのは、「敵の出現ポイントとプレイヤーの拠点がつながっていない場合、敵は近くのプレイヤー建築物に(トンネルを掘って)出現・襲撃してくる」ということです。
一般的なサンドボックス系ゲームで厄介な敵の出現ポイントを見つけた場合、ブロックを掘る・積むなどをして出現ポイントを隔離するのはよくある手法です。ですがこのゲームでそれをすると、敵がこちらの拠点までワープして襲撃してくるということです。
ですので、敵の出現ポイントを見つけた場合はあえてこちらの拠点への道をつなげ、その道中に罠や"兵営"を設置しておくと、襲撃も楽にしのぐことができるでしょう。
ゲーム序盤は敵の出現ポイントがどこか分からないと思いますが、その場合は拠点の外周にベッドのような作りやすい建築物を置き、デコイにすると良いかと思います。ベッドならランニングコストもほぼありませんし、市民もよく使用するので無駄にはなりません。
襲撃があった場合、どの建築物のところにトンネルが出現したかから、(一番近くの建築物のところに出現するので)敵の出現ポイントのおおまかな方角が分かります。
法典
"法典"を建築すると、国民にルール(法律)を課すことができます。
国民は法を制定しなくても勝手に活動をしますが、その行動方針を変更したい場合はこの"法典"にて法を制定する必要があります。
法というと難しそうなイメージがありますが、ひとまず知っておくと便利な機能をいくつか紹介します。
1つ目は税制です。税金の徴収ですね。
"経済"の場所でも話しましたが、国民は仕事をすると国庫から金を取っていき、どんどん貯めこんでしまいます。そのままですと国庫が尽きてしまいます。ですので、税金として徴収しなければなりません。
税金を徴収するにはまず"法典"で税制を設定します。その上で、「"ネズミの神壇"を建築・機能を有効化した上で、国民とすれ違う」もしくは「"税務署"を建築する」です。国民が少ないうちは"ネズミの神壇"が便利ですが、国民や領土が増えてくるとすれ違うにも限界が出てくるので、"税務署"も建築しましょう。
2つ目は福祉です。国民が持っているお金が少なすぎると幸福度が減り、犯罪や反乱に繋がります。
お金の少ない国民には福祉でお金を与えて行きましょう。
3つ目は行動基準です。国民は複数のタスクがある時は設定された優先度の高い順に行動をしようとします。
その優先度を変更したい場合は、"法典"でルールを制定しましょう。
4つ目は使用権限です。国民には階級が定められており、また各施設にも使用可能階級が設定されています。
例えば中盤以降にお世話になるとても優秀な施設である"銭湯"は初期設定では貧困層には使用権限がありません。ですので、"法典"でルールを変更しないと貧困層はだれも使ってくれません。
その他にも色々設定することができますので、余裕が出てきたら"法典"の機能を色々見てみることをオススメします。
貿易と為替
このゲームはプレイヤーの国だけでなく、周辺にも国家が存在します。
"外交室"を建てると周辺地域を探索できるようになるので、見つけて友好度を上げると貿易を行えるようになります。資源を輸出したり輸入したりすることができます。
このゲームは『Terraria』などのゲームでは可能な「他に資源ワールドを作成して資源を持ち込んでくる」等の行為が行えないため、ワールド内の鉱石などの資源は有限であります。それを踏まえて輸出品・輸入品を設定しましょう。
なお、外交には"ダール"という外貨を使用することが多いです。
"ダール"をまず入手するには、"銀行"を建築してそこで両替する必要があります。両替の為替レートは日々変化しますので、為替を利用してお金("ピア")を稼ぐことも可能です。
戦闘と王女の装備
王女の装備は"王国の鍛冶屋"を建造すると作成・変更することが可能になります。
ただ、作れる装備が割と癖のある物が多かったりして、初期装備って意外と優秀なんだなと思い知らされます。
特に武器は、一見攻撃力の高い武器は振りが遅かったりして、意外とDPSが出ません。それどころか回避が難しくなり、攻撃モーション中に敵の攻撃で怯みが入って攻撃失敗したりもします。攻撃力が多少低くても、振りが早くてヒット&アウェイがしやすい武器が良いのかなと思います。
しっかりとヒット&アウェイができるのであれば、防具も移動速度が大事になります。特に移動速度は探索速度にも絡んできますから、大事なステータスと言えるでしょう
敵や状況にもよるので一概には言えませんが、初期装備でも全然戦っていくことができます。
とはいえ、建築コストも装備製造コストも高くはないので、余裕が出てきたら色々作ってみて試してみるのも良いかと思います。
撮影モード
Tipsとしてですが、このゲームには"撮影モード"という物があります。"ゲームオプション"から起動することができて、本来はHUDを消したスクリーンショットを取る機能です。
ですが、カメラを上下左右・拡大縮小して色々なところを見れるため、マップのあちこちをじっくり観察したい場合にとても便利です。マップ内で探し物がある時に知っておくと便利な小技です。
問題を抱えている国民を探す場合は、"管理"→"警報確認"から個別にみることが可能ですので、この2つの機能を使いこなすのが大事です。
建造物の詳細設定
こちらもTipsになりますが、多くの建造物には詳細設定のタブが存在します。
詳細設定のタブでは、建造物の有効範囲など細かな設定ができる場合があります。新しい建造物を建てた場合は、詳細設定も確認するようにしましょう。