今回は、"7days to die"(以降"7dtd")で初心者がワールドを生成する際に注意したい設定について記していきたいと思います。
Wikiには項目の説明が詳しく書いてありますが、それを読んだだけでは分かりにくい罠がいくつか潜んでいますので、主にそういった部分への注釈になります。
なお、この記事はパッチのバージョン「a21.x」の時に書いています。この"7dtd"というゲームは、大型のバージョンアップデートがある度に大きく仕様が変更されるゲームです。他バージョンでは異なる場合がありますのでご注意ください。
初めに(設定の全体的な解説)
ワールド生成する時、設定項目は非常にたくさんあります。
どの項目がどういう意味なのかを知りたいという方は、まずは"7Days to Die Japan Wiki."の"ゲームの始め方"のページにある"ゲームを始めよう"をご覧ください。そこに丁寧な解説がありますので、そこを読めばだいたい分かるかと思います。
じゃぁこのページはどうして書いたかというと……Wikiというのは、あまりプレイヤーの本音やネガティブな意見は書いちゃいけないという暗黙の了解があるからですね。
設定は非常に多岐に渡りますが、基本的には設定はいじらず、デフォルト(初期)設定のままプレイされることをオススメします。
筆者も色々と設定を変えたワールドで遊びましたが、やはり初期設定が一番バランスよく楽しめると感じました。
その上で、プレイ時間やプレイ環境によっては「やはり設定を変えたい」という方もおられるでしょうから、設定を変える際の注意点、よくある間違い・勘違いについて今記事はまとめました。
なお、ワールド設定の大半はワールド生成後も変更することができます。ですので、気になってから変更でも大丈夫です。
また、(これはプレイスタイルにもよるのですが)このゲームはどちらかというとワールド生成をしなおして1から遊ぶということを繰り返すゲームだと思っています。というのもゲームのアップデートがあった場合、"ワイプ"(ワールドを作成しなおして1からやり直すこと)を公式が推奨する場合も多いですし、何よりプレイヤー側が成長してくると強くなりすぎるので、定期的に最初からやり直した方が遊びがいがあって楽しいからです。
ですので、とりあえずまずは初期設定で遊んでみて、アップデートが来たら次の新ワールドで設定を変えてみるなどでもいいと思います。
ゲームワールド
"Navezgane"、"PREKEN10k"、"PREKEN8k"、"PREKEN6k"、"新しいランダムワールド"の5つからの選択になります。
Navezgane
"Navezgane"は公式が用意したサンプルマップです。
建物や地形はほぼ固定であり、誰がマップを作成してもほぼ同じマップになります。(ゲームのバージョンによっては建物が多少変わることがあります。)
サンプルの固定マップということで、一見初心者向け……に思えますが、実はこれは大きな罠です。このマップは初心者向けと言える作りにはなっていません。
理由はいくつかありまして、「そもそもこのマップ自体が作られたのがだいぶ昔である」「町中の建物密度が小さい」「トレーダー(商人)の位置が悪い」などが挙げられます。その性質上、移動に大きく時間が取られてしまい、探索にも向きません。
特にバージョンa21はトレーダーゲーとも言えるほど、トレーダーへの依存度が高いです。ですので、トレーダーが辺境にしかいないのは極めて不便です。
古いマップゆえにこのワールドにしかない建物や環境もあるため、観光などには向いていますが、初心者がプレイするには少し環境が過酷だったりします。
後は一部の人…主に配信者向けの話になりますが、固定マップゆえにどうしても指示コメント(「どこどこに美味しい建物があるから行った方が良いよ」など)が湧きやすくなるという欠点も抱えています。
PREGEN 6k~10k ※オススメ
"PREGEN"は半ランダムマップです。6k~10kの数字はマップ全体の大きさになります。
公式がおおまかなガイドラインやルールを設定しており、その中でランダムっぽい作りになっています。
ある程度のルールの下で生成されるため、後述する完全なランダムマップよりはしっかりとしたマップが生成されるのが特徴です。
しっかりとしたマップが生成されるため、初心者が初めに選ぶならこのマップをオススメします。
6k,8k,10kの数字はマップのサイズになっています。
初心者はとりあえず6kサイズに挑戦してみるのが良いでしょう。
マルチプレイの場合や、6kでは物足りなくなった場合などは、8kや10kに挑戦してみると良いかと思います。
新しいランダムワールド
完全なランダムワールドを生成します。
すぐ下にある「高度生成」をクリックすると、バイオームの割合などルールを決めることができます。
ランダムなため、本当にどういうマップが出来上がるか分からず、時々とんでもないワールドが出来上がることがあります。
基本的には通常のマップでは物足りなくなった上級者がプレイするマップです。
あえて過酷なマップを作ってサバイバルを楽しむ、などといった遊び向けですね。
全般
難易度設定
ゲーム難易度を"スカベンジャー"、"冒険者"、"遊牧民"、"戦士"、"サバイバリスト"、"狂気"の6つから選択します。
この難易度は「プレイヤーがエネミーに与えるダメージ」と「プレイヤーがエネミーから受けるダメージ」の2つにのみ影響します。単純にダメージへの補正のみですので、戦闘以外への影響はありません。
初心者の方はひとまずは"スカベンジャー"か"冒険者"を選ぶと良いでしょう。ハードめにサバイバルしたいのであれば"遊牧民"でも良いかと思います。
24時間サイクル
ゲーム内の1日(24時間)を現実時間で何分にするかを設定します。デフォルトではゲーム内時間1日=現実時間1時間です。
忙しい方や特に配信者の方はここを変えがちですが、個人的にはここはなるべく変更しないことをオススメします。
というのも、"ゲームステージ"(いわゆるゲーム進行度。出現するゾンビが強くなる要因)を決める要素の1つに「生存日数」があります。
分かりやすく言うと、日数が経過すればするほど強いゾンビが出やすくなるということです。(その分良いアイテムも入手しやすくはなります。)
ですので、1日を短くするということはそれだけゲーム難易度が上がりやすくなるということです。
また、ここを変更するということは、ゾンビが活性化する夜の長さも変わるということです。
夜を恐れて1日を長くするとそれだけ夜も長くなり、動きづらい時間が増えます。トレーダーの売り物やクエストの更新にも時間がかかるようになります。
1日を短くするとゲーム全体がせわしなくなり、先述したように"ゲームステージ"が進みやすくなります。何よりお楽しみの"ブラッドムーンホード(7日に1回の襲撃)"の時間も短くなってしまいます。(ブラッドムーン直前に一度ログアウトして、1日の時間を変更するといった対応方法もあります)
いろいろな時間でプレイしてみた個人的な感想としては、やはりデフォルト設定の1日=1時間が一番バランスが良いかなと思います。
基本
ブラッドムーンの数
"ブラッドムーン"時に現れるゾンビの最大数を設定します。
間違われやすいですが、"ブラッドムーンホード"に現れるゾンビの数は、他にも"ゲームステージ"に影響を受けます。
"ゲームステージ"が低い時は元から出現数が少ないですので、ここの値を「64体」などにしてもそんなに出現しません。ここの数字の影響が出てくるのは、"ゲームステージ"が高くなってからでしょう。
経験値マルチプライヤー
分かりにくい言葉で書かれていますが、つまりは「プレイヤーが獲得する経験値補正」です。
ここの数字を大きくすると、たくさん経験値を獲得できるようになります。
数字を増やすとLvが早く上がるようになります。一見プレイヤー有利に見えますが、実はこれも大きな罠となっています。
先ほども言ったゲーム進行度を表す"ゲームステージ"には「プレイヤーのレベル」も影響してきます。つまり、プレイヤーのレベルが高ければ高いほど強いゾンビが出やすくなるということです。
プレイヤーの強さは装備品も大事ですので、レベルだけ上がっても装備がイマイチならかえって難易度が高くなってしまいます。
のんびりとしたゲームを楽しみたいのであれば、あえてここの補正を減らすのも一つの手でしょう。
余談ですが、初心者の方が配信で「1日1時間は(配信的に)長いから30分にしよう。代わりにもらえる経験値200%にしてバランスを取ろう」みたいな勘違いした設定にされてるのを見かけます。
しかし前述した通り、1日を短くするのも経験値補正を上げるのも、どちらもゲーム難易度を上げる行為ですです。
まぁ7日程度の短期間プレイではそこまでの差は出てこないでしょうし、何より配信なら多少難易度高いくらいの方が取れ高にはなるでしょうから、それはそれで良いのかもしれません。
詳細
ゲームの詳細設定をします。ゲームバランスに大きくかかわる項目が多いので、分からないうちは変更しなくていいかと思います。
ある程度ゲームに慣れてきたら、Wikiの説明を読みながらいじってみてもいいかもしれません。
プレイヤーブロックダメージ
プレイヤーがブロックに対して与えるダメージ補正を設定します。
この値を高くするとブロックなどを破壊しやすくなるので、例えば整地作業や金庫破りの時間などを短縮することができます。
斧やつるはしを振っている時間などはどうしても時間の無駄感が強くなり、ついつい高くしてしまいがちな部分です。
ですが、この値を高くするとゲームのテンポは上がりますが、一方で思っている以上にゲーム難易度が下がります。
筆者の経験上、この値を高くし過ぎると、「もう全部壁を破壊していけば良くない?」という脳筋思考にプレイヤーが陥ってしまうのです。結果としてゲームバランスが崩壊してしまうので、高くはし過ぎないことをオススメします。高くても150%程度で留めるのが良いでしょう。
略奪品の量
ボックスから出るアイテムの量を調整します。
注意したいのは、ここを増やしても増えるのはあくまでも「量」であって、アイテムの質が上がったり、レアドロップが出やすくなるということはありません。
この数字を上げると弾や食料には困らなくなり、難易度は下がります。反面、アイテムが出すぎてアイテム整理が煩雑になってしまうというデメリットも抱えています。
死亡時のドロップ
プレイヤーの体力が0になって死亡してしまった時、持っていたアイテムをどの程度落とすかを設定します。落としたアイテムは、"バックパック"という形でその場に残ります。
アイテムを落とさない設定の方が難易度は下がるのは言うまでもありません。ですが、この設定にも1つ大きな罠があります。
バージョンa20以前はプレイヤーが死んだ際は"寝袋"、もしくは"寝袋付近"からしか復活できませんでした。
バージョンa21からは新たに"バックパック付近で復活"という機能が追加されました。この機能のおかげで、寝袋から離れた場所で死んでしまっても、"バックパック付近で復活"をすればすぐに死亡地点に復帰できるのです。(落としたバックパックをすぐ回収できるかどうかは別問題)
ですが、死んだ際に何も落とさない設定にしてあると、そもそもバッグパックが発生しなくなるので、この"バックパック付近で復活"という機能が使えなくなってしまうのです。
ドロップをしない設定の時に、寝袋から離れた場所で死んでしまった場合、アイテムこそは落とさないものの死んだ場所に戻るのにはかなりの時間がかかってしまいます。
アイテムを落とさない設定に変更する場合は、リスポーン位置(寝袋)には気を付ける癖は付けた方が良いでしょう。
マルチプレイヤー
基本的にはマルチプレイでの細かい設定を行う項目です。
このゲームは、友達とプライベート遊ぶ場合だけでなく、サーバーを建てて不特定多数の人がログインできるワールドなどもあります。また、昔はPvPが推奨されていたバージョンもあって、今では少なくなりましたがPvPメインのワールドなどもありました。そういったワールドでは特にここら辺の設定が大事になってくるでしょう。
とはいえ、ソロプレイではほぼ関係がなく、ここも基本的にはデフォルトの設定のままで良いと思います。
パーティーでキルを共有する範囲
パーティーを組んだ仲間がエネミーを倒した時、この範囲内にいるパーティーメンバーはその経験値を受け取ることができます。
ここは完全にお好みで決めてしまっていいでしょう。
友達とプライベートサーバーで一緒にプレイする場合などはこれを広げてもいいかもしれません。